学長からのメッセージ

 少子・高齢化や人口減少が急激に進み、地域社会の衰退が危惧される中で、私たちは社会の一層の成熟化や生活の質の向上をめざす取り組みを進めなければなりません。そして大学は、地域の中核として、地域社会と一体化し、多世代・多セクターの学び合いを支援しながら、多様な地域の担い手を育てていく役割を担っています。
 平成25年度に、札幌市立大学(SCU)は、札幌市との密接な連携により、文科省「地(知)の拠点整備事業」の推進校(特に優れた大学)に選定され重点的な支援を受けることになりました。地域のみなさま、そして大学を支えていただいているネットワークのみなさまとともに、地域創成の拠点化をめざして積極的な活動を進めてまいります。多くのみなさまの参画をお願いいたします。

事業推進責任者 札幌市立大学学長 蓮見 孝

COC部門長からのメッセージ

 本学のCOC事業は、廃校となった旧真駒内緑小学校の一部に地(知)の拠点「真駒内COCキャンパス」を新設し、ここを多世代・多セクターが学び合う「学び舎」として整備し、「地域志向」の教育・研究・社会貢献活動を推進するものです。
 札幌市、とくに南区では、少子高齢化が進み、コミュニティの再構築、地域の魅力ある顔づくり、高齢者のウェルネス支援が課題となっています。この課題解決に向けて、デザインと看護の専門性を有する本学が、ウェルネス支援や地域の活性化に貢献する人材を育成するなど、地域志向プロジェクトを、札幌市と連携をとりながら、地域のみなさまと協働して展開します。あわせて、本学の学生が、「真駒内COCキャンパス」で地域の現状を体感し、課題を読み取り、解決策を提案する過程で、「専門性を実社会に活かす力」を獲得することを目指します。
 なお、事業推進組織は本学の教職員が一体となって取り組む全学体制としています。さらに、本事業を円滑に進めていくため、札幌市の関係部課長、地域住民と大学が協議、情報交換を行う「COC連絡会議」を設置し、定期的に意見交換を行うこととし、札幌市と地域住民、本学の連携・協力を維持・強化していく体制となっています。
 多くのみなさまの参画をお願いいたします。

COC部門長 デザイン学部教授 中原 宏